2/28 羽田前泊/跨境王実名登録/客家料理/労働者ドラム
お疲れ様です。高橋です。
2/28~3/7にかけて、中国の広東省深センと、湖北省の荊州に行ってきました。3/7に日本に帰ってきてから、華南地方と日本の温度差にやられ、風邪をひいてしまいましたが、ようやく体調が戻りつつあるので、旅行時の記録を書き始められます。
旅行1日目の出来事
- 羽田で前泊
- 上水で跨境王SIMの実名登録
- 国貿駅近くのICBCでJPY→RMB両替
- 深セン駅で寝台列車の切符購入
- 宝安で謎の自転車に遭遇
- 宝安で客家料理を食べる
- 労働者風な男性の超絶技巧ドラム
羽田空港で前泊
過去の2016年1月と2016年6月の深セン旅行は、いずれもJetStarの成田→香港→成田を使いましたが、今回は初の香港エクスプレス。私が買ったチケットは往復14,320円という激安チケット。羽田→香港→成田。出発が羽田06:35という、始発でもかなりギリギリ。なので、空港に夜遅くに到着し、出発までどこかで仮眠する事にします。
夜の羽田空港は、私と同じように早朝便に乗る人々が多く、あちこちで寝ている人々がいますが、それより目についたのが、羽田空港のあちこちにある、日本っぽいオブジェを背景に写真撮影している人の多さ。
この空港、成田よりも雰囲気が良いです。
展望台に行くと、強風が吹いてて寒いものの、発着する飛行機を見学する事も出来ます。
寒いので速攻で退散。
前泊する場所のチョイス
前泊場所は空港のあちこちにあります。狙い目は、人通りが少なく、若干暗めな、閉店後のレストランの前にある待機者向けベンチです。バックパックを枕代わりにすれば結構安眠出来ます。
空港はスーツケースを持ってガラガラ音を立てて歩く人が非常に多いので、人通りが少ないか、歩行路よりちょっと遠い所にあるベンチ等が良いです。最初、防犯上の理由から、人通りが多い所で寝ようとしたのですが、ガラガラガラガラガラガラガラガラと音がうるさく、全く眠れませんでした。警備員が常に巡回しているので、防犯的にも問題ないと判断。人通りが少ない所で寝たほうが、安眠出来ます。
アプリのみでチェックイン
3~4時間ほど仮眠を取り、午前03:30、チェックインが可能となり、カウンターまで行きます。
香港エクスプレスはアプリでチェックインしておけば、その画面を見せて手続き可能でした。念のための旅程表プリントアウト・・・も、今回は一切していきませんでした。香港空港から成田に帰ってくる際も、香港空港でアプリを見せればOKです。
チェックインが終わって、搭乗ゲートまで移動する最中、両替屋がたくさんあります。
今回の旅行も、前回同様香港ドルを120くらいと、後はすべて人民元に両替する必要があります。が、日本の空港で両替するととても損します。
搭乗ゲートまで来たら、付近にあるお店を冷やかしつつ搭乗時間を待ちます。
定刻通り出発。
香港着
5時間くらい飛行機で飛んで、香港に到着です。飛行機の中は冷房が効いており、いや、効き過ぎており、上着を着ていないと寒いくらいでした。
空港に到着したら、香港で使う香港ドルを2,000円分、両替します。
2000円分を香港空港のTravelexで両替すると129.2HKD。日本の空港で両替すると116HKD。日本で両替していたら、13HKDも損する所でした。前回6月の旅行の際、日本でいくらか両替してしまったのですが、激しく後悔。
いつものように、上水行きバスターミナルまで行きます。この看板あたりにきて初めて香港の気温を体感できるのですが、日本より暖かく過ごしやすい。湿度も無し。地獄の湿度だった前回を思い返します。
上水まで行くA43のバスチケット(30.9HKD)を購入。
バス乗り込み口でチケットを投入し、乗り込む。先頭座席を確保。
出発。
上水で跨境王SIMの実名登録
昨年末に中国では、SIMカードを実名登録してないと使えなくなるという法律が出来ました。私の中国用SIMカードは、中国の様々なアプリや銀行口座の開設時に電話番号で登録しSMS認証を行ったため、この番号が凍結されたり変更されるとなると非常に厄介です。China Unicom HKの実名登録は2017年8月末まで受け付けているので、上水にあるChina Unicom HKのお店に行き、実名登録を行います。逆に言うと店頭に行かないと実名登録出来ません。
お店の店員(China Unicom HKの社員)に英語で実名登録したい旨を伝え、パスポートと、Unicom HKのSIMが刺さった自分のiPhoneを渡し、10分以内に登録完了しました。
第一関門クリアです。
入境審査
香港を出て大陸に入境する際、こういう小さな紙に色々書いて、パスポートと一緒に担当官に渡して通過する必要があります。ゴチッゴチッという、このボールペンの書き心地が、「中国来たなー」という気持ちにさせてくれます。
このペン、どこかで売ってないかな。
深セン到着
速攻で審査を済ませ、羅湖にやってきました。
まずは一服。
銀行で両替
日本円を人民元にするため、国貿駅の近くにあるICBCにやってきました。45,000JPYが2,677RMBになります。日本の空港で両替していたら、2,471RMBになり、200RMBほど損していた事となります。
両替したRMBは、多少の現金を残し、残りは全部自分のICBCの口座に入金します。微信支付や支付宝で使うためです。
寝台列車の切符の購入
明日(3/1)の夕方、深センを出発して武昌を経由し、荊州に行くための切符を買います。中国の鉄道駅で切符を買う際は、切符を売ってる所にある電光掲示板を見て、目的の列車の残り枚数や金額を確認し、↓のように紙に書き、パスポートと、紙と、現金を係員に渡せばOKです。寝台列車、かつ、硬卧という安い寝台の場合、ベッドが上段、中段、下段に分かれており、切符購入時に指定する必要があります。値段が少し高い軟卧は、中段がなく上下だけです。事前の下調べで、硬卧の上段はかなり天井が低くて起き上がるのも難しいという事でしたし、下段は朝になると皆が座る座席になるという事ですので、中段を選択しました。
また、駅→駅への切符ならさほど手間はかかりませんが、ちょっと手間が掛かるのが駅→駅→駅、の乗り継ぎ列車です。電光掲示板に表示される残り枚数や金額は、その駅に関係のあるチケットしか表示されておらず、中国全土全てのチケットが載っているわけではありません。私はQunarというアプリを使って、最終目的地である荊州への経由チケットと残枚数、金額を予め調べておき、それを紙に書きました。
結果、こんな感じで切符を渡されます。
第二関門クリアです。
宝安に着く
深セン駅で切符を買い終えた後は、地下鉄で宝安方面の坪洲という所までやってきました。今回泊まろうとしているホテルの駅です。深セン市には今まで2度来たことが有りますが、宝安区は初めてです。
福田区や羅湖区に比べると、高層の建物が少なく、空が広く見える場所でした。
ちょっと町中に入ると、野良犬の多さが目につきます。しかも、愛玩犬として家で飼われていたような犬種が非常に多い。宝安は工場が多い地域ですが、工場で働く人々が飼っていた犬が、たとえば工場が潰れる等で飼えなくなり、結果、野良化したのではないでしょうか。
中国の野良犬はたくましく、図太いので、食事に困らない印象があります。
群れて動くし。
坪洲に着いて、ホテルにチェックインせずに周辺をブラブラと散歩していると、こんな感じの同一規格・同一デザインな自転車が至る所に駐輪されてました。
なんぞ?と思ってよーく見てみると、おそらく何かしらのアプリでQRをスキャンし決済する事によって利用できる自転車っぽいです。
ちょっとした散歩といえども中国はとても広大。日本の尺度感覚のまま散歩すると、とても疲れますので、こういう自転車があればとても便利です。とりあえずアプリをダウンロードしておき、後ほど細かい使い方を調べる事としました。
さらに散歩。アパレル系の店員が4,500元~。店長は6,000元~、主管8,000元~。
深センの中央にある福田区や羅湖区に比べると牧歌的な宝安も、開発の波が押し寄せてきています。
坪洲で泊まるため、100元以下の安ホテルを何軒もアタックしたのですが、すべて外国人NGという事で断られます。
歩きに歩いて疲れました。
変動料金制バスの乗り方
前回の深セン旅行で一緒に大芬に行った黄さんと夜ご飯を食べる約束をしていますので、ホテルは後でなんとかするとして、待ち合わせ場所である霊芝駅にバスで行きます。
中国のバスは、どこで降りても同一料金な場合と、降りる場所によって料金が変動する場合と2種類ありますが、今回初めて変動型に乗りました。この左にいる、どっしりとしたおばちゃんに行き先を伝え決済する必要があります。中国の公共バスは運転が非常に荒い事で私の中で有名ですが、このおばちゃんは、どんなに荒れ狂った運転でも、どっしりと直立不動です。
- 私はおばちゃんに「lingzhi zhan」と言う
- おばちゃんに「lingzhi zhan?」と聞き直される
- 私はおばちゃんに「对(dui)、深圳通(shenzhentong)」と言う
- おばちゃんは、自分が持つ決済端末に料金をセットする
- 私は深圳通を端末に当てる
- ピッと音がする
でOKです。
霊芝駅
バスで霊芝駅に着くと、駅前は電動バイクタクシーのオッサンが沢山客引きしています。地下鉄駅から人が出て来る度にシートをバンバン叩いての客引き。結構利用者も多く、それなりに繁盛していそうでした。
霊芝駅は、その名の通り漢方薬屋が周りにとても多い。福田農民市場ほどじゃないけど、様々な種類の漢方薬が売っています。
中には、大きい漢方薬の陳列ケースもあります。
見るからに巨大で古そうな霊芝もありました。
霊芝駅の霊芝。
客家料理
漢方薬屋をブラブラと散策し終え、再度霊芝駅に向かい、黄さんと合流。
霊芝駅にはちょうど各社の自転車が揃っていたので、さきほど気になっていた水色の自転車の使い方について詳細を黄さんに聞いて確認します。黄さんは水色の自転車じゃなく別な会社の自転車のユーザでしたが、だいたいどこも一緒の仕組みとのこと。
乗り捨て自転車ビジネスの深圳に於ける主要プレイヤーは4社で、黄色、オレンジ、青、水色。私は一番最初に深圳で目にした水色のチャリ、小鸣单车を利用する事にしました。
利用手順は下記の通り。
- アプリインストール
- 携帯番号によるSMS認証。中国の電話番号じゃないとNG。
- 押金(保証金)の決済。199元、微信支付か支付宝で支払い。保証金は各社バラバラ。99元~299元まで幅広い。
- 実名登録。外国人である私はパスポートを写真撮って、アプリからアップロード。
- 実名登録の結果認証されるまで待つ。
黄さんの助けで利用方法も把握し、実名登録及び押金の決済も完了。
少し歩いた所にある客家料理屋に行くことにしました。
黄さんの友達も2人合流し、4人でご飯。黄さんの友達2人は高校時代の同級生で、今一緒のマンションに住んでいる仲良し3人組です。
客家料理は体に優しい味で、油の使用量が少なく、味も大人し目。どちらかというと日本料理っぽい感じです。中華料理は奥が深い。とても美味しい料理でした。
話も、ゲームやアニメの話から普段の生活まで、日本語・筆談・英語を交えて楽しく過ごすことが出来ました。
夜の公園
お腹いっぱい食べた後、ホテルの確保を3人に手伝ってもらい、荷物を置いて散歩へ。
今回の旅行は鉄道旅行が間に挟まるので、何かしらのトラブルが発生して予定が狂うかもしれなかったので、ホテルの事前予約はしてませんでした。(結果的にスケジュールは完璧でしたが)。毎日泊まる場所を自分で探して確保する必要がありました。
夜の公園にやってくると、例によって人々が踊っています。中国の人々は少し広い場所があると老若男女関係なく踊る人が多い。
公園の端っこに、なぜかドラムセットが置いてあり、誰でも自由に叩くことが出来ました。
いろんな人が試しにドンドンと叩いては去り、叩いては去り。
しばらくその様子を見ていると、一人の労働者風の男性がフラリとやってきました。スティックを持つといきなり超絶技巧が開始され、ギャラリーも沢山。
リズムパターンは洋風ではなく、完全に中華風でした。京劇っぽい感じ。
●0228(Tue)
0635 羽田発(UO625)
1100 香港着
1130 香港発
1215 上水着
1240 SIM登録
1245 上水発
1300 羅湖着
1319 罗湖着
両替、チャージ
購入Z24次硬卧、D5712次
1500 罗湖発
1543 坪洲着
1900 灵芝着(巴士)
都市田園酒店/132元
2300 就寝
以上、よろしくお願い致します。
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