3/2 荊州/華佗の治療/関羽巨大像/長江
お疲れ様です。高橋です。
3/1からの続き
旅行3日目の出来事
- 荊州到着
- 帰りの切符購入
- 荊州城観光
- 関羽巨大像を見上げる
- 長江(揚子江)を眺める
寝台列車を出る
05:47。深セン駅から12時間掛けて、武昌駅にまもなく到着です。車掌がやってきて、プラスチックの寝台列車券と、元々の切符を交換します。
中国の寝台列車は、車両と車両の間に喫煙可能な場所があります。
こんなように、水が入った吸殻入れがあるのです。
06:39。外がだんだん明るくなってきました。
06:42、武昌駅に到着。
車両でずっと筆談し、色々と教えてもらった中国人の青年とはここでお別れです。英語が話せる好青年の彼は、武昌駅で降りて自宅に帰ります。wechatで繋がったので、今後も中国について色々教えてもらえます。
私は武昌駅を経由して荊州駅まで行くので、もう一度駅に入る必要があります。
が、その前に記念に写真撮影。中国の鉄道駅は本当にでかい。
高速鉄道に乗る
一回駅舎を出て、再度パスポートと切符による本人確認を経て駅舎に入り直します。
おとなしく、07:30発の宣昌東行きを待ちます。
定刻通りに高速鉄道が到着し、乗り込みます。
武昌から荊州の間は、こんな牧歌的な農村が延々と続いています。
農地の真ん中で、石油を採掘している場所を、よく目にしました。
中国の高速鉄道は、2016年6月に深センから広州に行ったときに体験しているのですが、その時はあまりウロチョロしておらず。今回はじっくりと車内を散策してみます。
寝台列車と同様、熱湯が出る給湯スポットがありました。
荊州駅に到着
頬杖をつき、車窓を流れる農村風景、放し飼いされている牛、一人で朝から畑を耕しているおばあさん、舗装されていない道路の脇にある少しの民家、石油採掘現場等をぼーーっと見つつも、荊州に到着です。
さすが荊州駅。春秋の頃の楚や、三国志に関する縁をアピールする看板があちこちにあります。
駅舎を出て、まずは記念撮影。荊州駅も大きい!!
ここですぐに荊州城に行く訳にはいきません。明日には荊州を出て深セン西駅に向かうので、切符購入タスクを実行です。
人民の波に揉まれながら切符を購入します。
明日の19:23に荊州駅を出発し、今回同様武昌駅を経由して、翌日の13:40に深セン西駅に到着する、時間にして約18時間の区間の切符を購入します。
この時間、この距離を、日本円で約5,200円で移動できるのは、とてもお得と感じます。一泊分のホテル代が浮くし、言うことなしです。
いつも切符に印字される実名は”takahashi yuji”なのですが、今回は”yuji”だけでした。
切符を発券したおばちゃんは、きっと、”takahashi”を入力するのが面倒だったのでしょう。
駅の周りにICBCのATMがあったので、荊州を本格的に攻略する前に、現金を引き下ろします。荊州は深センと比べるとおそらくATMが町中にそれほど無いと思われ、かつ、お店では現金決済の比率が高いと想定したからです。
ATMの扉を開けて中に入ると、そこは個室になっており、内側から鍵がガチャリと掛かってしまいます。ボタンを開けて外に出るようになってます。
防犯のためなのでしょうが、最初めちゃくちゃ焦りました。
中国の鉄道駅の例に漏れず、駅前は広場になっています。
広場からまっすぐと荊州城に向かって道が走っています。
それでは荊州城攻略に向けて出発。
荊州城に行く
09:54。駅に到着し切符を買い終え、現金も引き出したので、荊州城に向かいます。荊州駅からまっすぐ1.5キロ歩くと、荊州城の東北側にぶつかります。
荊州城は、赤い線で囲った部分です。1周、約10キロ。
屈原という人の立派な像があります。
屈原で誰?と調べてみると、春秋時代の政治家だそうです。
像を過ぎて少し行くと、きれいな城壁が見えてきます。
とても中国っぽい城壁です。
城壁の周りでは観光客相手のお店が何かを売ってました。
関羽の木製・青龍偃月刀です。中国の鉄道のルールでは銃刀関連は持ち込むのが厳しいので、泣く泣く購入を断念します。
荊州城入り口にやってきました。関羽と蜀の旗が翻っています。
高さ8~9メートルほど。昔はここから矢が放たれたのでしょう。また、出撃から帰ってきたらすでに別な軍の旗が翻って、どこかに敗走していったりもしたのでしょう。はたまた、伝令がどこからか馬に乗ってやってきたりも。
この城壁や門は西暦1700年頃のものなので、西暦200年頃の三国志の時代の頃はまた全然違った様相だと思います。
東門の上には楼があったり。
非常に中国っぽいです。
門をくぐって町中に入ると、とてもキレイな町並みです。
車道も石が敷き詰めてあったりします。(が、この石道は、門から入ってすぐのエリアだけでした。しばらく行くと普通の道路になってました)
荊州城の中
メインストリートである荊州南路~荊州中路を進むと、市場を発見。
深センの福田農民市場ほどの規模ではありませんが、近所の主婦が普段の買い物にやってくる、超市(スーパー)的な市場でした。
荊州は緯度的に九州と同じくらいの位置にありますので、まだ若干寒いのです。
猫と犬が同じ格好で日向ぼっこしてました。
荊州の紳士服店の販売員は3,000元~6,000元程度の月給。
ひたすら歩いていると、アニメ・ゲームな予感がする看板が現れました。
中にはゲーセンが1店舗。テンプルランのゲーセン版があったり・・・
中国のゲーセンの定番、KOFがあったり。
時間は3/2(木曜日)の11:27。さすがにこの時間は遊んでいる人もわずかでした。
ゲーセンを出てしばらく歩くと、何やら大勢の大人が何かを待っています。
荊州小学校から出てくる我が子を待っている親の群れでした。
中国では家と学校の往復の送迎を親が行う・・・と何かで読んだことがありますが、それを目の当たりに出来ました。
もちろん、送り迎えをしない家庭もあります。友達同士で家に帰る子どもたちの群れ。
そして、そんな子どもたちを相手にした、本屋等が学校の周りに多数あります。この本屋は、店内に入ると教科書やらドリルやら、学習関連書籍が多数売ってますが、一番目につく所には、「遊戯」「漫画」「動漫」といった、子供が好きそうな物が置いてあります。艦これの本なども売ってました。
本屋だけではなく、ちょっとしたおやつを売ってるお店も多数ありました。
荊州博物館
荊州城の一番西端まで歩いてくると、荊州博物館があります。
なんと入場無料!中に入ります。
付近で発掘された春秋戦国時代の剣や食器等が展示されています。
キングダムに出て来る信は、こんな剣を振り回して戦ってたのでしょうか。
これも紀元前の春秋時代の物。竹簡に書かれた算数のドリルです。
中国では紀元前から算数ドリルによる勉強が行われていたのです。
この木像。昔は金持ちが死ぬと、そこの家で働いていた奴婢が一緒に殺され埋葬されていました。
時が進み、その習慣は良くないという雰囲気になり、木像を奴婢の代わりに一緒に主人と埋葬する・・・という事になりました。これは墓から出てきた木像の展示です。
色々な武器や食器、装飾品、その他多数の文物を見て、ちょっと疲れたので、喫煙所を探してウロウロしていると、ここにも給湯スポットがありました。
中国では結構な確率で、公共の建物や施設に給湯スポットが設置されている印象があります。おかげでお茶をチャージする事が出来ました。
三国公園
荊州博物館を出て三国公園に向かいます。
三国公園に向かう道は、左右すべてカラオケ店という状態でした。
しかし半分程度が潰れていました。
荊州博物館の北に位置する三国公園。入り口からして「いかにも」な感じです。
門をくぐって中に入ると、劉備関羽張飛の像が。
像を過ぎて更に中に入るも、メインっぽい建物は工事中。。
警備員のおじさん二人が建物の中で椅子に座りながら談笑してました。
メインの建物の中には入れませんでしたが、この公園は景色が良く、ゆっくりと散歩するには良い場所でした。
華佗が関羽を治療する像
三国公園を出ると時間は14:00。ご飯を食べずに歩き続けたので、さすがにお腹が空いてきました。
チャーハン専門店でチャーハンを食べます。
お腹が少し落ち着いたので、荊州北路から人民路に入り南に進んでいくと、大きな病院があります。
この病院の敷地内には、三国志の中でも有名なシーンの一つである、「関羽が碁に夢中になっている中、腕の怪我を治療する華佗」の像があります。
病院の中に治療する像が置いてあるなんて、なかなか洒落てます。
関羽と華佗のお尻。
関羽の超巨大像
10時に駅を出てから5時間ノンストップであるき続け、さすがに足が疲れてきたので、バスで関羽公園まで行くことに。
中国は大都市も、そして荊州のような街でも、バス網がかなり発達しているので、かなりの確率で行きたい所にバスを使って行くことが出来ます。
私の目的地である関羽公園は、長江大学東区北門のすぐ近く。長江大学でバスを降ります。
すると、すぐ北にある関羽公園に見える、超巨大な関羽の像!
台座が10メートル、関羽像が48メートル、全高58メートルの像です。
周りの建物と比べても、その大きさは際立っています。
ところが、そんな巨大な関羽像も、牛久大仏には負けてしまいます。
関羽像と牛久大仏を同じ縮尺で並べてみると、牛久大仏の異様な大きさがわかります。牛久大仏、一度も見たことありません。
タバコ吸いつつ関羽像をしばらく眺め、飽きてきたのでホテルを確保します。今日のホテルは長江大学の近く。118元。
「亚太商务大酒店」という名前の、「豪華単身房」という種類の部屋に泊まったのですが、とてもラブホテルっぽいです。しかし、広いしとても綺麗なので満足。
長江を眺める
ホテルで荷物を置いて軽装になった所で、少し南にある長江を見に行くことにしました。
ホテルの近くにはこんなロブスター屋があります。
細かく別れた職種ごとに給料が出ています。保洁(掃除)が一番安く、1,800元。日本円で30,000円ほどです。
長江を渡る荊州長江大橋という橋の下をテクテク歩いていきます。
橋の下ではおばちゃんが一人で壁打ちしていたり。。
若者が数人でバスケットボールで遊んでいる隣で、オッサンがバイオリンを弾いている等。。
誰の目も気にせず、一人ひとりがやりたい事を勝手気ままに自由に楽しんで、過ごしています。
長江
時間は17:30。ちょうど夕日が差してきており、長江、いや、揚子江っぽい風景です。
川幅が非常に広く、日本の河川では考えられない巨大な船が何隻も川を下っています。このレベルの船が運行しているので、深さも相当あるんだと思います。
うーん、悠久という言葉がぴったりの景色でした。
街をフラフラ
長江を眺めるのも飽きたので、街をフラフラ散歩開始。
手前にあるような中規模マンションは廃屋です。その裏には新しいマンション群がどんどん出来ています。新旧交代の時期です。
廃屋マンションを散策しつつ、その裏道に入ります。
日本で言う荒物を大量に売っている市場のような場所がありました。
ネットカフェも。
時間は19:10。お腹が空いてきたので夜ご飯。せっかく湖北省に来たのだから、湖北料理を食べたいと思ってフラフラしていると、湖北料理屋っぽい店を発見。
焼いた鴨と、お櫃に入ったご飯。
骨は思ったほど多くなく、大満足です。
3/3へ続く
以上よろしくお願い致します。
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