3/3 荊州城/関羽祠/寝台列車
お疲れ様です。高橋です。
3/2の続き
旅行4日目の出来事
- チャリで荊州城散策
- 関羽づくし
- 湖北省名物「園豆泡糯米」が激ウマ
- 市場づくし
湯沸かし器をアイロンに
朝。ラブホテルっぽい部屋で目を覚ましテレビをつける。
めちゃくちゃハイテンションな人民が共産党を称える番組をぼーっと見ながら着替える。
昨夜、シャツを洗面所で洗って干したけど、全然乾いておらず。そんな時に有用なのが、中国の安ホテルに必ずあるコレ。
これでお湯を沸かすと、金属部分が非常に熱くなるため、アイロン代わりに利用することが出来ます。貧乏旅行の醍醐味です。15分ほど、即席アイロンを使って服を乾かし、チェックアウト。
朝ごはん
ホテルを出て荊州城方面に向かって歩いていると、市場を発見。
市場は、その土地の産物、買いに来る人たちの服装や振る舞い、買ってる物、人同士の会話等をわずかなスペースにいながらにして沢山観察する事ができるので、高効率。
市場は入ってすぐの所に朝ごはんコーナーがあり、少し奥の所に野菜等を売っているコーナーがあります。このお店は夫婦二人でやっているお店でした。「写真撮っていいですか」と下手な中国語で話すと、通じたので写真を撮る。おばちゃんは、鍋の文字がこっちを向くように動かしてくれた。
今日の朝ごはんは、湯円。お汁粉のお団子バージョンです。いろんな種類がありますが、私は米酒湯円をチョイス。
近くにある長江大学の学生が多く来るこのお店。客はほとんどが持ち帰って、歩きながら食べる。私もそんな一人と見られたのか、パックされ、袋に入れてくれました。
太いストローをブスリと差し込み、団子もろとも吸い込む食べ方。団子はいい塩梅に柔らかいので、ストローより大きい団子でもぐんぐん吸い込めます。
再度、関羽像
朝ごはんを終えて荊州城の方面まで更に歩きます。関羽像を見るのはこれで最後になるので、目に焼き付けます。
荊州城散策
荊州城の東門に到着です。昨日行かなかった場所を中心に、荊州城の中をくまなく散策します。
この荊州城東門は車通りが非常に多いのに信号が無いため、歩行者は危険を冒して道路を渡ります。
フロッガーの世界です。
先日は荊州城の広さを舐めていたので途中で足が痛くなってしまいました。今日はその対策として、観光客向けの自転車を1時間10元、押金100元(保証金/あとで返ってくる)で借ります。
朝ごはんを食べた湯円屋で下手な中国語が通じたので、ここでも写真を撮らせてもらいました。
荊州城南門
城壁に沿ってチャリチャリしてたら、南門の近くで似顔絵を書いている人がいました。結構上手い。日本のこの手の似顔絵屋と違って、完全写実派。
描いてもらおうと一瞬思ったけど、描くのに時間が掛かるだろうと思われるので、やめておきました。
私設ギャンブルスポット
南門の近くにはお年寄りがたくさん集まっており、4人一組のテーブルがいくつもあります。
よく観察するまでもなく、テーブルの上にはしわくちゃの人民元が無造作に置いてあったので、ここは自然発生したギャンブルスポットと思われます。
麻雀、トランプ、見たこと無い小さなカード、多種多様なゲームが繰り広げられていました。
南門は車が通行禁止。自転車やバイクリヤカー等が往来します。
この立ってるおじさん、なんとなく軍人っぽい雰囲気。
東門とくらべて南門は、どこかのんびりした雰囲気です。
荊州城内へ
城市とは良く言ったものです。城壁の中に街があるので、城市(Cheng Si)=街、なんですね。そんな城市の中を自転車でチャリチャリしてると、突然行き止まりです。
こんなに「行き止まりっぽい行き止まり」は、生まれて初めてです。
関羽祠
先日行き損ねた関羽祠にやってきました。
借りていた自転車を祠の外に置いておくと盗まれるリスクが高いと考えたので、祠の中の受付の女性に預かってもらいました。
入場料は27元。
長い階段を登ると、関羽の立派な像があります。写真を撮りたかったのですが、中のおばちゃんから撮影禁止を言い渡されました。
受付で買ったお線香(20元)に火をつけて、立派な関羽像にお供えします。
祠の中には様々な像が沢山あります。
これは趙雲。
私の中の趙雲は、横山光輝版の格好いい無骨なイメージなので、この趙雲の顔は、イメージとだいぶ違います。人間らしい表情というか。
これは関羽。
イメージ通り。所感無し。
劉備。
髪の毛がかなり後退しています。角度が悪かったのかもしれません。
張飛。
これもドンピシャ、イメージ通り。「えっ、これだけしかくれないの?」と言わんばかりの、いい表情してます。
諸葛亮。
すごい、いい人っぽい。どの像も人間らしい表情してて、良かった。
この祠には一体何体の関羽像があるのか。次から次へと出てきます。
ちょっと目がつり上がっていて、若干怖い表情。
そのお尻。
近くには赤兎馬の馬小屋もありました。
本当の馬サイズの小屋。結構デカイです。
更に奥には3兄弟の像が。
赤兎馬に乗った関羽像。
一生分の関羽を見たので、大満足。
城壁を征く
荊州城の城壁は、チャリで走れます。
城壁付近は人もあまりいないので走りやすいのですが、城壁をチャリで走れる機会なんて一生のうちに何回あるかわからないので、走っておきます。
沙市北京中路
チャリを無事、おばちゃんに返却した後は、バスで行き先を決めずに移動ことにしました。
本当に適当にバスに乗り、しばらく町並みを眺めていると、賑やかな場所に着いたので、降ります。場所は、沙市北京中路。荊州城の門から6キロ離れた場所です。
道の左右を食べ物屋が埋め尽くし、しかもどれも安い。時間はお昼時。すべてを食べるわけにはいかないので、お店を厳選します。
一軒一軒じっくりと品定めしていると、湖北省名物と謳う看板を発見。「園豆泡糯米」。
ググると、いや、バイドゥると、「円豆泡糯米是湖北沙市的传统早点小吃」との事です。「円豆泡糯米は湖北省沙市の伝統的な朝ごはん」です。お昼時ですが、湖北省の伝統料理と聞いては食べないわけにはいきません。
頼んでみると、スープと糯米のご飯が出てきます。見た目はアレなのですが、見た目に反して、これが非常に美味しい。とくにこのスープ。本当に美味かった。41年の人生の中で2番目に美味い中華料理です。ちなみに1番目は、前回深センで食べた、豆角沫肉飯(インゲンとひき肉の炒め物)。
周りの人の食べ方を見ていると、どうやらこのスープの中に糯米を入れて食べるのが、本場っぽい。ので、真似する。美味い。このスープがなんとも言えない味。濃すぎず、しっかりとした味があって。糯米の強さがスープの強さに負けず、最高の組み合わせです。値段も確か13元だったかそのくらいです。見た目はアレですが、こんなに安くてこんなに美味しいご飯が、200円程度で食べられるなんて、心底羨ましい。
この料理を食べるためだけに荊州に再訪・・はさすがに出来ませんが、中国はたいていどこに行っても、いろんな地方の料理を楽しめるので、今後もきっと再会すると思います。
沙市の市場
散歩していると食料品市場を発見。
いろんな種類の野菜が売ってますが、種類の豊富さで言ったら深センの福田農民市場以上の市場はそうそうありません。しかし、本当にその辺で栽培している野菜なんかを持ってきて売っていると思われるので、その地域の植生なんかもわかる点、地元の市場の魅力は捨てがたい。
本の市場なんてのもありました。
売ってるのは子供向けの童話やら昔話系が多く、あまり面白く無し。
人材の市場も。
電光掲示板や張り紙で、求人してます。
.netの開発経験5年以上の男性、月収1万元。16万円です。
仕事の人材市場だけではありません。
結婚相手を探す、結婚相手市場もあります。
29歳160センチ、子なしバツイチ女性が、25~30歳の170センチの職を持つ男性を探していたり、月収2000元30歳170センチの男性が25~28歳の女性を探していたり。
夜のカップラーメン
夜は寝台列車で過ごす事になるので、カップラーメンを物色しに普通のスーパーに行きます。
大量のラーメンから、値段と量と味のバランスが優れている物を探し出します。結構大変。
今夜の旅のお供は、このラーメンです。
テンセントの王者英耀というモバイルゲームとのコラボ商品。お値段3.5元、60円です。
スーパーから出ようとすると、見覚えのある画面を目にしました。
壁の絵
スーパーでカップラーメンを確保し、近所を散歩。
壁に延々と何かが貼られています。
勝手な増築はダメだよ
学校の近くで変な食べ物売っちゃダメだよ
道端で建築ゴミを捨てちゃダメだよ
落ちてくる看板に気をつけて
汚水に気をつけて
ゴミをそこら辺に捨てちゃダメだよ
この婦警さんの顔が可愛い。
大通りをずっと歩いていましたが、飽きてきたので、脇道にそれます。
一気に生活感あふれる景色に。
こういう町中に公共のトイレがあります。いわゆるニーハオトイレ。私は誤って女子トイレに入り、用を足していたおばちゃんと目が合ってしまい、猛ダッシュで逃げました。
こういう景色も、いつか再開発で全部壊されて、巨大マンションが出来るのでしょうか。
荊州城の周りにも、古いレンガ造りの家が壊された状態で放置されたまま・・・という景色が多く見られました。マンションよりも、こういった趣のある町並みは、残しておいてもらいたいです。
スーパーのロッカー
深センに戻った後、数人の友人と会うので、湖北省土産を買おうとスーパーに入ります。すると、バッグを持ったままの入店が拒否され、バッグを入れるロッカーを案内されました。
色々使い方が描いてありますが、ボタンを押すだけで、空いているロッカーが開き、レシートっぽいのが出てきます。
買い物が終わったら、このレシートのバーコード部分をスキャンすれば再度開きます。
深センに戻る
深センに戻るため、荊州駅までバスで戻ってきました。高速鉄道で武昌駅まで行き、武昌駅から深セン西駅まで寝台列車です。
先日購入済みの切符を使って、なんの問題もなく改札をくぐり、高速鉄道の到着を待ちます。
高速鉄道に乗り込みます。日本の新幹線には無いけど、中国の新幹線には食堂車があります。すでに閉店してるっぽかったので、買いませんでしたが。
武昌駅に到着。
武昌駅での乗り換え時間がわずかしか無く、駅の写真をじっくり撮る余裕も無い状態。一目散に寝台列車に駆け込み、場所確保、切符交換、カップラーメン、散策、などとしていたらすぐに消灯時間の22時になりました。
午前2時。
停車中の寝台列車の車窓から、長沙駅を眺める。
行きの寝台列車には、確か充電のためのコンセントは無かったのですが、深センに戻るこの列車にはコンセントがついていました。私の4口充電器が大いに役立ちます。
隣のおじさんと筆談で会話。中国内陸部から深セン方面に行く寝台列車の乗客は、その大半が広州駅で降ります。職を探すためです。
3/4に続く
以上、よろしくお願い致します。
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