初日/後編) 複製画の村、深セン大芬(Dafen)村
お疲れ様です。高橋です。
2016年6月9日(木曜日)
ホテルのチェックイン
初日に泊まったホテルは、长龙(Changlong)という駅から歩いて10分程度の場所にある一泊1,300円のホテルです。チェックインに非常に手間取りました。私はホテルの予約サイト agoda を使って、事前にクレジットカードで決済し、予約バウチャーを印刷して提示したのですが、ホテル側のスタッフが「こっちは予約しているなんて知らないアルよ」と言い張ります。いや、言葉はわかりませんが、多分そんな事を言っていました。このスタッフ、無論英語は喋れません。予約サイトには「English Speaking ok」とか書いてありますが、あんなのは信用してはいけません。
チェックインがなかなか出来ないので、そのホテルスタッフとweChatで友達になり、翻訳機能をフルに駆使しながら「事前に決済が完了した」事と、「そちらでそれを確認しろ」と何度も伝えます。
スタッフは見た感じ20歳前後の若い女性です。wechatのプロフィールによると重庆(Chongqing / 重慶)出身の子のようです。大盛りのカップラーメンを食べてる途中だったのに私の相手をしているために麺が伸びてしまいました。しかしこちらも事前決済が無かったことにされてはたまらないので、若干怒り気味にホテル側の確認不足である事を伝えます。
どうもこのスタッフ、何度も自分のPC(WindowsXP)からagodaのサイトにログインしようとするも失敗している模様。ホテル側が紙に書いて(お客さんに見えないように)机の上に貼り付けておいたagodaのIDとパスワードを見せてもらい、私も試してみましたがログイン出来ず。おそらく紙に書いてあったIDとパスワードを誰かが新しく更新してしまい、紙のほうを更新しなかった・・・という事でしょう。スタッフは「もういい。どの部屋でもいいよ」と、カードキーをくれました。
そんなこんなで、ようやくホテルのチェックインが済み、大芬村の最寄り駅、大芬へと急ぎます。Twitterで知り合いになった方、黄(Huang)さんと大芬村を散策する約束をしていたのです。
大芬(Dafen)は、世界の複製画市場の60%を生産すると言われている、一大油絵生産拠点です。下の図は東京ミッドタウンと大芬村を同じ縮尺で並べてみた物ですが、大体同じくらいの敷地です。結構大きい。
村に入ると、画材店や油絵店が密集しています。
多種多様な油絵が、文字通り所狭しと並んでいます。広東省の6月は日本の梅雨がドライに感じられる程の激しい湿度ですが、油絵に多湿な気候って、あんまりよろしく無いんじゃなかったっけ。たしかギャラリーフェイクでそんな事が書いてあったような。調べてみたら、やはり油絵に湿度は大敵なようです。
真っ直ぐに進むと大芬美術館が見えてきます。
こういう箱物まであるという事は、国や地域がこの村を一大芸術拠点にしようとしているのでしょう。
この大きな壁の彫刻?も、写真じゃわからないと思いますが、大きさに圧倒されてしまいます。
彫刻からマンションが生えている図がなんとも素晴らしい。
大芬村には様々な種類の油絵が売られていたり展示されていますが、政治色の強い絵も売ってました。
これらの絵は本当に大きいです。手前の椅子と比較してみてください。
どういった層にニーズがあるのか、なんとなく想像は付きますが、大芬村の入り口近くにあった、1枚10元とかのレベルでは販売していないのは確かです。
多分、政治関連の絵画は大きければ大きいほど、いいんでしょう。
黄さんと細かい道までコンプリートしつつ村を散策していると、真ん中あたりに広場がありました。
正面に見える奇っ怪な色彩の建物は、幼稚園だそうです。大芬幼稚园(Dafen Youzhiyuan)。
幼い頃から芸術の英才教育を受け、将来は芸術関連の職に・・・という子が沢山いそうです。
それにしても、子供の気配が無い。端午節の初日で祝日だから無理もないか。
広場には、こんな感じの彫刻もあります。
座って下さい、といわんばかりの彫刻です。
もちろん、座りました。
路地ではオリジナルの絵を撮影した写真を見ながら、一生懸命コピーしている人達が無数にいます。
オジサンから若い女性まで、絵を描く人の層は幅広い。
华强北(Huaqiangbei)のビルの中には、スマホの謎の部品が山のように落ちていますが、ここ大芬では、路地に画材が落ちています。
大芬村の散策をコンプリートした後は、黄さんと夕ごはん。黄さんが滴滴(Didi)で、近くにある求水山酒店(Qiushuishan Jiudian)まで連れってくれました。自分でドライバーを呼び出してはいませんが、滴滴初体験です。中国語が堪能じゃないと利用は難しいと感じました。
滴滴は、利用の流れが
- アプリで呼び出す
- ドライバーから電話連絡が来る
- 自分の現在地を知らせる
- ドライバーが到着
- 目的地に連れて行ってもらう
- 決済 – おそらく支付宝(Zhifubao)か微信支付(Weixinzhifu)
という感じですが、中国語が不自由な日本人の場合、2と3で挫折してしまいます。
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、高級なレストランで、出て来る料理がどれも素晴らしい。とろけるような豚肉を煮たものや、鶏肉、野菜、チャーハン。本当に美味かった。そして、粽子(Zongzi)や瓜子(Guazi)、その他のお土産を貰いました。
しかもこの後、大芬駅まで送ってもらい、スーパーでタオルやらなんやらの買い物にまで付き合ってくれるという。。本当にお世話になりました!
黄さんと別れ、時間は22時過ぎです。
星期(Xingqi)1~6は月曜日~土曜日を指してます。日曜日は星期日(Xingqi Ri)です。1~6までは数字で、日曜日は漢字なのに、きちんと7セグLEDで表現出来る。素晴らしい。
そういえば、深センの地下鉄で使えるsuicaみたいなカードを買いました。深圳通(Shenzhen Tong)と言います。
仕事を選ばない事で有名なキティちゃんのカードがあったので購入。たしか50元でした。何元分かチャージされていましたが、忘れました。残高を確認するための機械が地下鉄改札の近くにあるので、そこに当てるといくらチャージされてるかがわかります。
カードの裏面には地下鉄マップが。これは地味に便利です。
ホテルに到着。多湿で汗をたくさんかいたのでシャワーで一旦サッパリします。
夜の街を、黄さんにもらった粽子を食べつつ、ブラブラ探索。
もらった粽子は中に梅?が入っていました。甘くて美味しい。粽子には色々な種類があるようです。
ホテルと長龍駅の間に、こんな感じの交差点がありました。
この雑多な雰囲気。中国に来た感じです。
以上、よろしくお願い致します。
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