curious4dev

中国旅行、Arduinoなどを使った電子工作、その他色々。

*

3日目/前編) 広州のオタク文化

 

お疲れ様です。高橋です。

前日の続き

2016年6月11日(土曜日)

友達と広州のオタク文化の真髄である動漫星城等を見学に行きます。 広州で宿泊しているホテルも、目の前に高架があるので、雨の日も安心。 IMG_8586 特に夜などは、一見ガラがよろしくない雰囲気あるし、駅からはちょっと歩くけど、少し歩けばバス停があるし、広州駅に発着する電車を見ることが出来るし、何より安いので言うことなしです。チェックインもスムーズだったし。


という訳でバスに乗って2元払って出発です。先日同様、越秀公園駅まで。 IMG_8587 日本のバスよりもゆったり座れます。


越秀公園駅から公園前駅に移動し、駅から地上に向かう地下通路で、オッチャンが素敵なUSB充電器を売ってました。 IMG_8590 2.1Aと1.0Aの2出力でこの小ささ。 IMG_8591 5V出力の、合計3.1A出力みたいです。現在はiPhoneとモバイルバッテリーそれぞれの充電器を持っているのですが、荷物がかさばらなくて済むので、これ1個だけにして持っていた古い充電器は捨てました。


公園前駅を出て近くにあったコンビニに入り、ガムや飲み物等を買います。ガムは最安で1.8元、約30円程度からの物が売ってます。 IMG_8593 コンビニを出てフラフラしていると、銀行の前に手書きの看板があります。 IMG_8596 よく見てみると、元本保証で5万元が92日で3.2%の利率の金融商品を販売しています。 IMG_8595 5万元って大体80万。92日後には25,600円儲かる計算です。 中国の金融商品、凄まじい。


友達と動漫星城で待ち合わせです。 動漫星城は公園前駅からそのまま地上に出ず入る事が出来るのですが、一旦外の空気を吸いたかった(というかタバコが吸いたかった)ので外をフラフラしていたのです。 IMG_8598 友達と会う前に少しだけ中をフラ付くと、まあ色々な商品が売っています。 IMG_8597 フィギュアからスマホケース、果てはカバンまで、なんでも揃う感じです。 IMG_8599 友達と無事合流する事が出来、本格的に散策を始めました。


まず非常に目を引いたのが、この自販機。超次元AR同人カード、なる自販機です。 IMG_8602 フェアリーテールやまどマギ等、様々なコンテンツのカードを販売していました。 このカード、どう使うかというと。 IMG_8603 専用スマホアプリをダウンロードし、カードをカメラで覗き込むと、そのカードに記載されたキャラがグリグリ動くという仕掛けのようです。 黒子やらセイバーさんやらミク等が一同に介していますが、正式にライセンス契約を結んでいるかどうかは不明です。


上の階に移動すると、右手に9Dvrなる物が稼働していました。 IMG_8601 HMDを装着した状態で油圧で動く筐体に乗り込んでいるようです。どんなコンテンツが体験できているのでしょうか。

一人30元(約500円)、二人で50元(約800円)。 お金払ってでも体験すれば良かった、と、今後悔してます。


右手に9Dvrがありましたが、左手にはHTC VIVEの体験コーナーがあります。 IMG_8606 こちらも有料で一人38元(約600円)です。 IMG_8608 ひっきりなしにお客さんが入ってきています。 日本でもお台場でバンナムがVR ZONEを運営していますが、あれほど規模が大きい訳ではありませんでした。その分サッと始めてサッと辞められる手軽さを感じます。


日本のアニメ・漫画雑誌等が多数売っていました。 IMG_8609 日本で使われている店頭販促物のポスター類はそのまま使われております。雑誌系は非常に充実しているものの、コミック系はイマイチでした。 IMG_8610 また、日本のコミックは、簡体字版や繁体字版で販売されています。 IMG_8611 このカドカワのロゴと、鳳凰文化という会社のロゴ、とても似てます。 中国の漫画出版は政府の規制が非常に強く、例えば日本の全10巻の物を中国で出版したとします。1~9巻までは問題なく販売されていたのに10巻に政府の思惑に沿わない内容があったりすると出版禁止となります。最悪その出版社は倒産してしまいますが、別な出版社から10巻を出す等、まさに「上に政策あれば下に対策あり」を地で行っている、かなりカオスな状況になっているようです。1つの統一したルールが無く、全て、毎回、個別のルールでダイナミックに動いている、というのが今回得た印象です。


小さいながらも遊戯王のカードショップ専門店等がありました。 IMG_8615 ネーミングが良いですね。


プリクラ機が置いてありました。 中国に設置してあるゲーム筐体は大抵店頭でメダルを元で買い、そのメダルを投入してのプレイとなるのですが、この筐体はコインセレクターが日本の100円玉対応のままです。 IMG_8618 まさか日本の100円玉を持っている人間だけをターゲットにしてわざわざ筐体を設置しているはずもなく。疑問に思いながら周りを見てみると、何やら謎の両替機。 IMG_8616 「プリクラを遊ぶには4枚のメダルが必要アルよ!」 「メダルは1枚10元アルよ!」 と書いてあります。試しに10元札を4枚投入すると・・・ IMG_8617 なんと100円玉が4枚出てきました。 10元で100円に換金してます。これは実質、自動両替機です。1元が16円の時に行ったので、本来だと10元で160円になって初めて等価です。なので、日本から100円玉を両替せずそのまま持ち込めば、25元で遊べる事と同義です。 お店の人に「間違えたからこの100円玉を10元に交換して欲しい」と訴えれば、1元を10円で買うことが出来るという事にもなります。が、返金には対応してくれないでしょう。きっと。 それにしてもこの方式、いちいちコインセレクターを元やメダル対応版に変えなくても良い、とても中国的な賢いやり方です。とても感動しました。


所変わって北京路(Beijing Lu)を散策。 IMG_8623 落ち着いた老街/东门って感じの場所でした。 IMG_8621 この北京路から北の方向を見てみると、昔広州で一番高い建物だった「広州ビル」が見えます。古い感じのビルですが、造りに趣があって良いですね。 IMG_8624 昔一番高い建物は、こと中国では、1年か数年でどんどん記録が塗り替えられていきます。


この北京路では、明代の道路がガラスケースに保存され、誰もが見ることが出来ます。 IMG_8625 明は、1368年~1644年までの時代。今から500年くらい昔の道路のようです。この道の下に、さらに宋の時代の道路もあります。宋は960年~1279年までの時代なので、1000年くらい昔の道路のようですね。歴史ありますね。。 IMG_8626 さすがに宋のさらに過去の道路の遺跡は無かったようです。 中国の人々もこの昔の道路には興味あるようで、写真撮ったり指差して「あれが1000年前の道路アルよ」等と言っていました。多分。


中国でたまに日本語に出会うとドキっとします。このお店は、ユニクロと無印良品とダイソーが合体したような店舗です。 IMG_8627 このパンツのパッケージングは、ユニクロっぽいです。 IMG_8628 「手触りが柔らかくてすべすべしている。」とあるように、とてもスベスベしていました。日本語には若干の違和感が残りますが、決して間違っていない日本語なので、かなりしっかりしたお店なのかと思います。


広州は深センと比較して歴史が長い街なのが原因か、街中に緑がとても多い印象です。 IMG_8629 こんな小さな路地にも街路樹があったりします。 広州を歩いていると、この謎の像を良く目にします。 IMG_8630 中国人、しかも広州で生まれ育った同僚から聞いたのですが、五羊雕像といって、「広州と言えばこれよ!」と言うくらい、有名な像なんだそうです。越秀公園の山のてっぺんにあるらしいので、明日行ってみようと思います。


次の目的地、越富広場に到着。ここはカードゲームの対戦場が数多く有ります。 IMG_8632 10代後半~20代後半と思しき年代の男性が20人程度、様々なトレーディングカードゲームで遊んでました。 IMG_8633 中国は街中でオッチャンやオバチャンがトランプや象棋、麻雀等をやっていますが、将来的にこういう人達が街中でTCGをやるようになると面白い・・・と思いましたが、象棋やトランプ、麻雀は、道具は同一の物を使い、TCGは自分でかき集める必要があるので、無いな。

横断幕には、「卡朋西餐第一届卡朋杯游戏王大赛」と書いてあります。これは、「卡朋西餐」というお店がこのフロアにあるので、おそらく「卡朋西餐プレゼンツ 第一回遊戯王大会」という意味でしょう。 IMG_8635 この大会は前の日に行われていたようで、大会の際は空きスペースが全てデュエルのための机で埋まり、大勢の参加者で賑わっていた、という事を教えてもらいました。 IMG_8636 日本のTCGプレイヤー同様、カードに袋(スリーブと言います)を被せてプレイしていました。 そしてこのお店が、遊戯王大会を主催したお店です。 IMG_8637 卡朋西餐館。卡=カード、朋=フレンド、西餐館=洋食店。

TCGプレイヤーを集めた後は自分の店でなんか買ってね、というプロモーション施策ですね。


越富広場を後にし、西门駅から海珠広場駅まで移動。万菱玩具精品という、様々な雑貨や玩具が売っているビルにやってきました。 IMG_8639 日本の100均で売っているような物が、3個で16円とかそんな価格で販売されてます。ここで大量に仕入れてメルカリなんかで売ったら、お小遣い稼ぎ出来そう、と思わずにはいられない量と価格でした。 そして、写真を撮る勇気がありませんでしたが、明らかにクオリティの低い偽物のフィギュアなんかも大量に販売されています。


最後の目的地、石室聖心大聖堂に着きました。今から128年前の1888年に作られた、非常に古い教会です。IMG_8641 東アジアで一番でかい教会であり、ググってみたら、石造りの教会としては、パリのノートルダム寺院に匹敵するほどの名建築物だとか。 IMG_8645 中国広東省広州市になぜこんな立派な教会があるのか。ググってみると、中国は1860年にアロー戦争(第二次アヘン戦争)で英仏連合軍に負けて、キリスト教布教の承認を与えました。そしてフランス人の建築家が建てたようです。

後半へ続く。

 

以上、よろしくお願い致します。

 - 2016年6月_深セン広州

  関連記事

2016年6月 深セン&広州の旅

お疲れ様です。高橋です。 2016年6月9日~6月15日まで、深圳(Shenzh …

6日目/前編) 華強北でiPhone液晶修理、農民市場で膨大な果物

お疲れ様です。高橋です。 前日の続き 2016年6月14日(火曜日) 起床後、ア …

5日目/前編) 口座開設し微信支付で割引ランチ

お疲れ様です。高橋です。 先日からの続き 2016年6月13日(月曜日) 今日は …

3日目/後編) 広州天河区と広州タワー

お疲れ様です。高橋です。 前半の続き 2016年6月11日(土曜日) 広州のオタ …

2日目/後編) 広州の公共バスとカラオケ

お疲れ様です。高橋です。 前半の続き 2016年6月10日(金曜日) なんの問題 …

6日目/後編) 深センの友達のお家にお泊り

お疲れ様です。高橋です。 前半の続き 2016年6月14日(火曜日) 農民市場で …

7日目/前編) 油条とお粥の朝ごはんと福田口岸

お疲れ様です。高橋です。 前日からの続き 2016年6月15日(水曜日) あっと …

2日目/前編) 深センから高鉄で広州へ

お疲れ様です。高橋です。 前日の続き 2016年6月10日(金曜日) 朝、深圳( …

6月の深セン旅行の概要

お疲れ様です。高橋です。 2016/06/09~06/15の一週間、深センに行っ …

5日目/後編) ホテル強制退去と牛肉ディナー

お疲れ様です。高橋です。 前半の続き 2016年6月13日(月曜日) 深圳书城で …