マウスを入力I/Fとして使うのを断念してみた。
お疲れ様です。高橋です。
先日の「マウスを分解してみた」でマウスを分解し、ケーブルの先を整えてArduinoに挿して使ってみたいなと思っていましたが、色々ググっていく内に難しい事がわかってきました。
PAW3502について
下記がマウスの実体 PAW3502 のデータシートに載っている「オススメ回路図」です。
PAW3502を中心に、こんな感じで回路を組めばいいよ、という物です。下の写真が実物ですが、1本1本線を追っていった所、ほぼ100%上記オススメ回路図に従った作りになっていました。
これを見ると、USB側の1番が5V、2番がD-、3番がD+、4番と5番にGNDを挿せば良く、2番と3番だけArduinoのデジタルピンに挿せば良くて、これをゴニョゴニョ操作すればいいんだな、と考えました。
USBインターフェイスの壁
色々ググって見つけた「Arduinoで光学式マウスのCMOSセンサーを乗っ取って移動距離を計測する」というサイトでは、PAN3101という8pinのセンサーを使っており、USBインターフェイスとは別物だったため、USBを介さず直接PAN3103に電源とGNDを挿し、その他に2本のデータ用の線(SCLKとSDIO)を使って操作をしておりました。
しかし、今回私がゲットしたマウスの中のセンサーPAW3502は、USBインターフェイスとしての機能が完全にOnChipになっており、センサーとしてだけの信号を取り出すのが難しいのです。
PAW3502の14本のpinの役割が下記ですが、outしてくれるのはLEDの制御とUSB信号の+/-だけです。
USBは「親」と「子」がおり、親が子に対して「あなたを使います」という処理を行ってから初めて使えるようになります。「親」の事をUSBホストと言います。
私の持っているArduino UNOにはUSBホスト機能が無く、別途、外付けのUSBホストシールドという物を3,500円も出して買わないといけないのです。USBコントローラーのチップ単体でも800円もする代物でした。
という訳で、マウスのインターフェイス化計画は断念する事となりました。
以上、よろしくお願い致します。
関連記事
-
クオーツ時計を100倍速&リバースモード付きに改造してみた。
お疲れ様です。高橋です。 今日、奥さんから壊れた時計を貰いました。電池を入れ替え …
-
耳コピを簡単にするミキサー構想
お疲れ様です。高橋です。 私が普段耳コピをする時は、iPhoneで音楽を鳴らしな …
-
マウスの位置座標を使った電子楽器を作ってみた。
お疲れ様です。高橋です。 先日分解したマウスを使って、位置座標の取り出しと、取り …
-
電子オルゴール 基板実装 #1
お疲れ様です。高橋です。 Pro Mini互換機を贅沢に使った電子オルゴールの仮 …
-
Pro Mini互換機でFF2戦闘音楽を使ったYMZ動作試験
お疲れ様です。高橋です。 電子オルゴールの最終形をイメージしてブレッドボード上で …
-
YMZ294の基板が動いた。
お疲れ様です。高橋です。 先日「ブレッドボード上のYMZ294をユニバーサル基板 …
-
FM音源YM2203をArduinoで鳴らしたい #2
お疲れ様です。高橋です。 先に結論 FM楽曲及びPSG楽曲の演奏に成功しました。 …
-
YMZ294のMIDI音源化と、YMZのピン数圧縮
お疲れ様です。高橋です。 YMZで使うピン数を11本から6本に減らす事によって、 …
-
耳コピミキサー 試作
お疲れ様です。高橋です。 iPhoneから流す音と電子ピアノから流す音を合成する …
-
【完成】ArduinoIDE1.6.4+ATTiny13Aで赤外線リモコン
お疲れ様です。高橋です。 苦戦していたArduinoIDE1.6.4を使ったAT …
- PREV
- マウスを分解してみた。
- NEXT
- クオーツ時計を100倍速&リバースモード付きに改造してみた。