09/17(月) 西安/漢陽稜&市中散策
お疲れ様です。高橋です。
寝台列車にゴトゴト揺られながらふと目を覚まし、スマホで時間と場所を確認してみると、ちょうど陝西省に入るタイミングでした。あと2時間くらい揺られ続けます。
午前4時42分、定刻通りに西安に到着。当然周りは真っ暗。駅の灯りが煌々としてます。
駅前にある「李先生」というチェーン店の中で、明るくなるまでしばし待機。スマホで今日の行程を検討してると、外が段々と明るくなってきます。
中国の鉄道駅と城壁都市は、今まで行った合肥や荆州だと、駅と城壁都市の間は徒歩15〜30分くらい離れた距離があったんですが、西安は駅前に城壁都市。
国際的な観光都市なだけあります。
さて。先日購入した陕西旅游年票を使って無料で入れる、漢の景帝の稜に向かうことにします。西安駅近くのバス停からバスに乗り込み、バスにいるお姉さん、というか豪快な姉ちゃん、というか、髪の長いアジャコングというか、そんな感じの人に行き先を告げ5.5元を渡します。
1時間程北上して、稜に一番近いバス停に到着。
バス停も何も無い。というか中国に来て初めてのレベルの田舎にポツンと降ろされる。
周りは長い長い道路。高德地图を信じながら稜に歩いて向かいます。
本当ーーに田舎ですが、それでも、まだ道路が舗装されてるし、携帯電波も入るし、行動に支障なし。
段々農村地帯に入り込んで行きます。
列車やバスの窓から農村地帯を眺めることは過去ありましたが、実際に中を歩くのは初めてです。
稜は丘の上に位置しており、曲がりくねったなだらかな坂道を登ります。
ようやく稜の裏門が見えてきました。
裏門から中に入ると、遥か先に稜が見えます。
周りには誰もおらず。たまに稜で働いてると思われるオバちゃんがバイクで徒歩の私を追い越して行きます。
稜は朝早くても見学出来ますが、稜に併設されている博物館は朝8時30分から。駐車場の近くにあるトイレが比較的綺麗だったので、しばし幸せなトイレタイムを過ごす。
トイレ後、いよいよ稜に向かう。
稜自体はただの巨大な塚で、これといって見所はありません。
しかし併設されている博物館が秀逸でした。
入り口付近には漢の劉邦から始まる歴代皇帝の略歴が記されてました。
景帝は漢の6代目の皇帝で、劉備は景帝の末裔だとか。
博物館の入館料は本来は80元。陝西旅游年票のアプリ画面をドキドキしながら係のおじさんに見せると、「扫一扫(さおいーさお)」と言うので、アプリでQRコードを表示させ、入館ゲートのカメラに読み込ませます。問題なく入館完了。
履いた靴をそのまま包むゴム付きビニール袋を渡され、それで靴を覆い、中に入ります。
この博物館は稜の北東に位置しており、元々地下に埋めてあった様々な発掘物自体を覆う建物のようになっております。
発掘した時の骨やら人形やら色々なものを展示してます。
俑を作るための金型ならぬ木型なんかもあったり。
かなり交通の便が悪いので観光客はほとんどいませんでしたが、見応えのある場所ではあるのでオススメです。
博物館を出て稜の正門まで来てみると、バス停がありました。西安の市街地まで運行しているようです。田舎の坂道を1時間程掛けて歩いた苦労は無駄だったのか。。。いやいや、中国の田舎道を歩く機会なんてなかなか無いので、無駄では無い、と思いたい。
バスに乗って西安市街地の地下鉄駅で降ります。
ここから、airbnbで予約した家まで、ゆっくり移動します。
airbnbホストの家に近い地下鉄駅で降り、ここから暫く散歩です。ofoやmobikeはそこら辺にありましたが、歩きたい気分だったので徒歩。
時間は10時20分。朝から何も食べていなかったので、湖南料理屋で14元の酸辣なご飯を食べます。
今思うと、これがお尻が痛くなった原因かも知れない。。。
ご飯を食べてお腹が落ち着くと、部屋に向かって出発。
道端ではクルミが沢山売られています。西安名物なんだそうな。
びゃんびゃん麺。一番画数の多い漢字らしいです。
湖南料理食べたばかりでお腹一杯なので後ほど食べます。
部屋に向かって進んでいくと、いつのまにか回族街に入ってました。回族とは、イスラム教徒の事です。
水道ホースが家の屋根や電柱を伝って、共同の水場に降りて来ています。地下を這わせるのが大変なのか、何故こうなってるのか不明です。
この水場の近くにヒジャブに頭を包んだお婆ちゃんが、文字通り井戸端会議。
それにしても回族街は売ってる物が独特で興味が尽きない。
綺麗にデコレーションしたパン?ナン?っぽいのが売ってました。
月餅も売ってます。
もうすぐ中秋節なのです。
1個購入。6元。
美味い。
回族なので、豚肉は禁忌とされています。
羊と牛ばかりです。
回族街を抜けて暫く歩き、ようやく部屋に到着。ホストは外出してて不在でした。
綺麗な部屋。
ホストの普段の生活の場でもあるで、様々な物が当然置いてあります。不用心じゃないかな。。大丈夫なんだろうか。。
心置きなくトイレで幸せな時間を過ごした後、iPhoneを満充電にし、再出発です。
交差点にはofoが整然と並んでいました。が、今から蔡文姬の墓に行くので、自転車は使わずバスで移動します。
バスに乗り込み、蔡文姬記念館の情報を確認してみると、なんと月曜日休館。
まだバスが遠くまで行ってない事が幸いしました。速攻でバスを降ります。
予定が狂って今日この後どうしよう、、取り敢えずメロンでも食べよう。
3元。美味しい。
西安の中心にある観光スポットをざっと見てみる事に決定。mobikeがいつからかデポジットが無くなったので、mobikeを探して移動開始です。
ん?この交差点、おかしい。人がきちんと信号を守ってる。
それもそのはず、交差点の真ん中に交通警察が二人もいて、真面目に仕事してるのです。
国際観光都市西安の、最も有名な観光スポットの至近にある交差点なので、信号を守らせようと必死。
西安鐘楼。
来歴は不明ですが、西安の中でもかなりメジャーな観光スポットだそうです。
入るのに30元掛かるのですが、外から見て満足したので、入らず。
西安鼓楼。
こっちも入るのに30元掛かるので、スルー。
あとでWikipediaでどんな建物なのか調べてみることにし、mobikeでの散策を続行。
回族街の入り口に辿り来ました。来歴不明な謎の観光スポットより、回族街で売ってる色んな物を見歩いている方が楽しい。
月餅。販売店多数。
デコレーションされたパン?ナン?
街中にいくつかあったモスク。
辛い羊。
スーパーでは地域特産の棗や胡桃を使ったお菓子が沢山。
月餅もあるよ。こっちは庶民向け月餅。
やや高級な月餅。同じ月餅なのに10〜20倍も値段が違う物があります。
自分が使える金額に応じた商品レパートリーの豊富さが中国の良いところ。
回族街を出て、城壁に到着。
とても立派な門。ここから城壁に登れるようです。
ただし有料。
荆州の城壁は無料で登れる場所があったのですが、西安は今回私が見回った場所は全て有料でした。
城壁を出てお堀を眺める。
とても綺麗に整備されています。
綺麗すぎます。ここ1〜2年で整備されたのではと思うくらいの新しさ。
卓球場もあります。
リタイヤしたおじさんが、卓球で汗を流していました。皆とても上手い。
トイレがめちゃくちゃ綺麗。
何も道具を持って来なくても囲碁が遊べるテーブルの上に、象棋の盤を持ち込んで象棋するおっちゃん達。
観客っぽい人が「いやいや、ここに砲だろ」と勝手に駒を動かすなど、誰がプレイヤーで誰が観客なのかわからないほど、皆が駒を動かしまくっています。それでも喧嘩せず楽しく遊んでいます。
行列が出来ているパン屋。
国家一級のパン製造の資格を持ってる、と看板に記載されてます。
どれも独特な見た目。
この茶色いパンを1つ、明日の朝ごはん用に購入。
結構ズッシリと重いパンです。3元。
時間は16時過ぎ。若干お腹が空いてきたので、とうとう、びゃんびゃん麺を食べます。
注文したら、その場でびゃんびゃんしてくれます。
15元。まあまあ美味しかったです。
麺の下には様々な具が入っており、それを麺と絡めて食べます。
毎食麺ばかりなので、米が恋しくなってきました。
びゃんびゃん麺を堪能し、モスクへ。
アラビア語の扁額があり、モスクっぽさがあります。
モスクの中からお祈りの声が聞こえて来ます。丁度礼拝の時間だったようです。
お祈りの声は一人からしか聞こえて来ず、それ以外の沢山の人は、靴を脱いでメッカの方向に向かってお祈りしてます。
礼拝時間が終了し、中から沢山の回族の方々が出てきます
トルコのモスクもそうでしたが、中国のモスクも静かで平和な場所でした。
神聖な気持ちになった後は、月餅。歩いてると作りたての月餅が道の左右で販売してるので、ついつい誘惑に負けてしまいます。
部屋に戻って暫くiPhoneいじってるとホストが帰ってきました。
ホストと共に、ホストの3歳になる可愛い娘が帰ってきました。
娘とお絵描きなどして遊んでいるとホストがお皿に入った面を持ってきたので、「あ、これは夕食を食べさせてくれるのかな!?」と思い「谢谢〜」と言ったら、バツの悪そうな顔をして台所に戻ってもう一皿作ってきたので、親子二人分の夕食だったんだと思います。
でも三人で仲良く食べる事が出来て結果オーライ。22時頃までワイワイと遊んでこの日は終了。
蔡文姬記念館が月曜日休館だったのと、このホスト親子と遊ぶのがとても楽しかったので、一日延長してここでもう一泊させてもらう事にしました。
行き当たりばったりの個人旅行はこういう融通を効かせられるのが醍醐味です。
以上、よろしくお願い致します。
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